寒さが続く今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
2024年初の更新となる今回のブログでは、エネルギー問題をテーマにお伝えします。
省エネルギー(省エネ)とは、石油や石炭、天然ガスなどといった、限りあるエネルギー資源が尽きてしまうことを防ぐために、
エネルギーを効率よく使うことをいいます。
日本のエネルギー自給率は、2020年の時点で約10%と、エネルギー資源のほとんどを輸入に頼っており、その多くは化石燃料を燃やす火力発電により生み出されています。火力発電は温室効果ガスを排出し、地球温暖化が進む要因とされていることは皆さんもよくご存知かと思います。
もちろん、太陽光や風力、地熱、水力などといった、環境負荷が少なく持続的に利用できる再生可能エネルギーの普及も少しずつ進めていますが、広い土地が必要であることや、天候に左右され供給が不安定であることなど、日本でこれらを普及させるにはさまざまな課題があります。
このように、エネルギーの安定供給のためや、排出されるCO2を削減して地球温暖化対策に貢献するためにも、省エネの必要性が一層高まっているのです。
ということで今回は、この時期におけるエネルギー問題について、
『個人が改善に取り組めること』と『弊社の環境素材で解決できそうなこと』の2つに触れていきます。
日本において冬はエネルギーを多く使用する季節ですが、その分、省エネに取り組みやすい季節とも言えます。
私たちは生活の中で多くの電化製品を使用していますが、中でも生活に欠かせない冷暖房について着目してみましょう。
◎『個人が改善に取り組めること』
①正しい使用方法で冷暖房を使用する
夏の暑い時期や冬の寒い時期、一般家庭で消費する電力のうち、エアコンによる電力消費は約6割を占めるといわれています。
また、ルームエアコンの製造、使用、廃棄という一連の流れの中で、使用時に排出されているCO2の割合は9割にものぼります。
つまり、エアコンの購入時に消費電力の少ない製品を選ぶ、適切な温度設定にして使用する、フィルターの掃除をこまめに行うなど、
私たちが電力の無駄遣いをしないような使い方をすることが、効果的な省エネに繋がるのです。
◎『弊社の環境素材で解決ができそうなこと』
②効率的に冷暖房を使用する
冬の暖房は、冷房と比較しても特に多くのエネルギーを消費し、
またそのエネルギーを創出する際は、ガスや灯油といった燃料を使用するため、多くのCO2を排出しています。
冷暖房の使用におけるエネルギーの消費の抑制、CO2の排出削減のためには、住宅の断熱性能を高めることが大切です。
つまり、暖房時は暖めた空気と熱を外へ逃がさないこと、冷房時は外の暑い空気や熱を家の中に入れないことが有効です。
中でも、開口部(窓、ドア)における熱の流出入は住宅全体の6〜7割に及ぶと言われており、
壁や屋根に比べても大きな割合を占めていることがわかりますね。
ここで解決に繋がりそうな弊社の環境素材は、「Fiber Cloud(ファイバークラウド)」です。
「Fiber Cloud」は、樹脂をナノレベルまで超微細化した繊維状物質です。
軽さ、強度、耐膨張性などに優れたこの素材は抜群の保温性や吸音性、また発泡剤を上回る断熱性能を持ちます。
例えば住宅建材の断熱材としてこの新素材を用いることで、断熱効果の向上や、冷暖房利用時のCO2排出量の削減に繋がります。
他にも、表面積の非常に大きなこのFiber Cloudで作られたフィルターをエアコンに使用することで、より小さな塵埃を捕集することも可能でしょう。
また、この新素材は自然由来のものであるため、環境への負荷を抑えながら、省エネに貢献することが期待できるのです。
この新素材が、日本のエネルギー問題や地球温暖化問題の解決へと繋がるかもしれませんね。
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四季の寒暖差の激しい日本では、寒冷地だけでなく全国で、冷房の使用時よりも暖房の使用時に、より多くのCO2を排出しています。
国はこれを受けて、毎年2月を省エネルギー月間と定め、国民、事業者、行政が一体となって普及啓発活動を始めとする取り組みが行われています。
この機会をきっかけに、皆さんも家庭や事業所でできる、省エネ対策について、改めて考えてみませんか?