温暖化で変わる日本の四季

すっかり春らしくなったこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のブログでは、春と地球温暖化の関係に触れていきます。


日本には、その季節にしか見られない四季折々の景色が多くあり、桜は春を象徴する大きな要素のひとつですね。
桜に限らず紅葉や雪景色なども含め、美しい季節の訪れが楽しめるのは日本ならではの魅力といえるでしょう。

ところが、桜の開花時期は少しずつ変化し、ここ40年で約1週間早くなっています。その原因の一つは地球温暖化です。
平均気温が上昇し、春の暖かくなる時期が前倒しになることで、少しずつ開花時期が早まっているのです。

また、桜の花芽が冬季の厳しい冷え込みに一定期間晒されることで「休眠打破」を迎え、その後の気温上昇により開花する、というのが通常の桜が咲くまでの過程です。しかし、温暖化の更なる進行により、冷え込みが十分でないために休眠打破が起こらず、桜が咲かない可能性が出てくるというのです。

このように、地球温暖化は私たちの環境や四季に大きな影響を与える問題といえます。

今回は、地球温暖化やその要因となる問題について、
『地方や自治体を中心に改善に取り組んでいること』と『弊社の環境素材で解決できそうなこと』の2つを紹介します。

 

◎『改善に取り組んでいること』

①再利用しやすいサステナブルな製品の活用

大気中の二酸化炭素(CO2)メタンなどの温室効果ガスが大気中に排出されることで、地球温暖化は進行します。
温室効果ガスの発生の主な要因は、化石燃料の燃焼をはじめとする大規模な工業生産や、自動車の排気ガス、廃棄物の焼却などが挙げられます。

つまり、大量のモノが生産され廃棄される現代社会において、それぞれの過程で多くのエネルギーが使われ、多くの二酸化炭素が排出されているのです。
その中で、物の大量生産/大量消費を抑制する、再利用がしやすいサステナブルな製品の開発・普及・活用が少しずつ進んでいます。

最近は暖かい季節になり、お花見やピクニックに行く機会や、大型イベントの開催が増えていますね。
そんな中、桜の名所である目黒川では、「ナカメチャレンジコップ」という取り組みが2023年からスタートされています。
木材由来の繊維や樹脂から作られたカップと、高いリサイクル性を活かしたスチールカップとアルミカップの3種類をあわせて5万個用意し、キッチンカーや出店にてデポジット式で提供する、という取り組みです。
こういったイベントやフェスの会場におけるサステナブルな容器の活用などの取り組みは増えていますが、主催側の努力のみならず、参加者による協力も大切です。


◎『弊社の環境素材で解決ができそうなこと』

②産業活動における炭素資源に代わる素材の普及

先述した通り、温暖化の最大の原因は温室効果ガスであり、それは主に石油や石炭といった化石燃料の燃焼などといった生産活動によって排出されますが、日本は現在も化石燃料を多く使い続けています。しかし、エネルギーの生産や化石燃料の燃焼による産業活動は、私たちの生活において欠かせないものとなっています。

東京都環境局によると、プラスチックの原料である石油の採掘から輸送、プラスチックの製造から廃棄までのそれぞれの段階で、プラスチック1kgあたり合計約5kgの二酸化炭素が排出されているそうです
世界における二酸化炭素の排出量の半分は中国とアメリカが占めていますが、
日本は5番目に多い国です。しかも、1人当たりの二酸化炭素の排出量は中国より多く、アメリカに次いで2番目の多さとなっています。

このように、世界と比べて日本は温暖化への取り組みに遅れをとっており、具体的な施策や対応が求められます。

ここで解決に繋がりそうな弊社の環境素材は、「CNF」(セルロースナノファイバー)です。

CNFは、ケナフという植物から抽出されたセルロースを超微細化して作られています。
この素材の強みとして、鉄の5倍の強度を持ちながら、5分の1の軽さを誇ることが挙げられ、その他にも、高弾性、低熱膨張、高い透明性、吸水性が高く粘度を保ちやすいといった特徴も備えています。

またこの素材は、プラスチックと混合し、相溶化させることで原料化が可能であり、構造材料や補強材料、電子材料など幅広い用途が期待されています
これにより、プラスチックの使用量を削減することができ、工業化が進む社会において環境にやさしい選択肢を提供できるでしょう。

そして、従来のプラスチック製品にCNFを混ぜこむことで、製品の軽量化や強度向上が期待でき、輸送時の燃料消費量の削減、そして二酸化炭素の排出量の抑制に寄与することも考えられます。

この新素材が、地球温暖化をはじめとする環境問題の解決へと繋がるかもしれませんね。

「CNF」
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桜の異変は、環境から私たちに向けられたSOSのメッセージともいえるでしょう。
私たちの四季への格別な思いは、気候変動への強い意識、具体的な行動として表すことができるはずです。

行政や企業の取り組み以外にも、個人が環境のためにできることは多くあります。
買い物時に再利用可能なバッグを使ったり、自家用車でなく公共の交通機関を利用することで、二酸化炭素の排出量を抑制することができます。
その他にも、省エネルギー機器を導入したり、食品ロスを減らす取り組みも、環境を守ることに繋がります。

自然の仕組みや四季を守るためのアクション、そして地球の環境を守るための行動を一緒に選んでいきましょう。


回更新は6月を予定しています。
是非お楽しみに!

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